OECD理事会は本日、OECD加盟候補国6か国(アルゼンチン、ブラジル、ブルガリア、クロアチア、ペルー、ルーマニア)との加盟に向けた協議を開始することを決定しました。
今回の決定の前に、エビデンスに基づく加盟候補国検討枠組みと、6か国が最初の加盟申請を行って以降の進展に基づいて、OECD加盟国によって慎重な審議が行われました。
詳細な評価プロセスについての各国のロードマップは、OECDの60周年記念ビジョン声明と昨年採択された閣僚理事会声明に反映された価値観、ビジョン、優先事項の遵守を各国が確認した後に作成されます。
これらの文書は、新しい加盟国が加入を義務付けられているOECD条約の目標を再確認し、個人の自由の保護、民主主義の価値、法の支配、人権擁護、そして開かれた貿易、競争、持続可能で透明性のある市場経済など、OECD加盟国が共有する価値を明らかにしています。また、持続可能な包摂的経済成長を促進するというOECD加盟国の公約と、生物多様性の喪失と森林破壊を阻止することを含む気候変動への取り組み目標にも言及しています。
マティアス・コーマンOECD事務総長は、本決定後に次のように述べました。「OECD加盟国は本日、OECDが開かれて、世界的に通用し、進化する組織であることを確認した。OECDへの加盟は、我々の共有する価値観、原則、基準を世界中で採用・普及することを確実にするための最も直接的かつ有効な方法であり続ける」
また、コーマン事務総長は次のようにも指摘しています。「加盟候補国は、加盟プロセスを利用して、各国民の利益のためにさらなる改革を促進すると同時に、規則に基づく国際秩序に取り組む志を同じくする共同体としてOECDを強化することができる」
事務総長からの書簡(下記参照)に対する候補国からの回答を受け、各国ごとに加盟ロードマップが検討され、OECD理事会によって採択されます。このロードマップでは、加盟のための条件とプロセスが定められ、すでにOECD加盟国によって指定された優先分野が反映されています。
このプロセスには、20を超える専門委員会による、各候補国のOECD基準、政策、慣行との整合性に対する厳密かつ詳細な評価が含まれます。
これらの技術的レビューの結果として、またOECDへの加盟招請に先立って、候補国には自国の法律、政策、慣行をOECD基準と最良慣行に一致させ、改革に向けた強力な動機とすることが求められます。
技術的レビューは幅広い政策分野を網羅していますが、特に開かれた貿易と投資、公的ガバナンス、高潔性、贈賄防止に関する取り組みの進展、環境の効果的な保護と気候変動への取り組みといった優先課題に焦点を当てています。
加盟プロセスには締め切りは設けられていません。成果とスケジュールは、OECDの基準と最良慣行に沿って適応、調整させる各国の能力によって変わります。
すべての専門委員会による審査が完了した後、OECD理事会でOECD全加盟国の全会一致で加盟が最終的に決定されます。
報道関係者のお問い合わせは、下記までお寄せください。
OECD Media Office (+33 1 45 25 97 00)
アルゼンチン大統領アルベルト・フェルナンデス氏への書簡
ブラジル大統領ジャイール・ボルソナロ氏への書簡
ブルガリア首相キリル・ペトコフ氏への書簡
クロアチア首相アンドレイ・プレンコビッチ氏への書簡
ペルー大統領ペドロ・カスティジョ氏への書簡
ルーマニア首相ニコライ・チューカ氏への書簡
OECDは、世界100か国以上と協力して、個人の自由を保護し世界中の人々の経済・社会的幸福を向上させる政策を推進する、グローバルな政策フォーラムの役割を担っています。
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